うちの子は?ウエスト症候群とはどんな病気?どのような症状なの?!
ウエスト症候群という名前はあまり馴染みがないかもしれませんね。
これは早い時期では生後1ヶ月から1歳以下までに、起こるてんかんの一種です。
4ヶ月児くらいが一番このウエスト症候群を引き起こすケースが多く、まれに2歳児でみられる事もあります。
アメリカでは1200人の患者がいると言われている中、日本では4000人以上と言われ、日本人の赤ちゃんに多いのが特徴です。
それではこのウエスト症候群の症状は、どの様な症状なのかなどを調べていきましょう。
ウエスト症候群の症状
・症状
赤ちゃんが座っているとして、突然前かがみになり頭を膝に近づけて固まる感じになり、
そして、直ぐ2、3秒後にまたまっすぐ座った状態に戻ります。
まるで変なお辞儀をしているようだ、と言われます。
なので、親がこの発作に気づかない事も多いのです。
ですが、この発作が起こっている時は目が変に動いたり、叫び出す場合もあるので赤ちゃんに良く注意を払いましょう。
放っておくと、この発作の回数が増し、時間も長くなってくるので、すぐにおかしいなと気づくはずです。
このてんかんやウエスト症候群などは、脳に電気のような衝撃を与えるので、繰り返し発作が起こると、
その間、脳が正常に動作しないため、脳にダメージが繰り返されるということになるわけです。
なので悪化してくると失神したり、その脳へのダメージが一生残る事もありうるので、異常だなと思ったら、すぐ病院に連れて行って、症状をドクターに説明しましょう。
・治療法
日本の治療法としては、多少副作用がありますが、ACTH療法という方法が使われます。
医師が赤ちゃんの症状などを詳しく調べ、効果があるけれども副作用が最低限であるように、投与量が計算されます。
このような治療を早期に行う事で、徐々に回復に向かっていくのです。
ウエスト症候群、免疫不全とは?
人間の身体にはウイルスなどが入ってくると、その細菌を取り込んで体外に除去しようとして、抗体を作る「免疫機能」があります。
この免疫機能が正常に動かなくなり、感染症を起こしてしまうのが「免疫不全症候群」と言われています。
この免疫不全症候群には、生まれつきである原発性と、後天性の2種類があります。
遺伝によって発症した原発性免疫不全症候群は、「指定難病」になっていて、原因も治療法もはっきりとわからない場合が多いのです。
ですので治療法も症状によって、抗菌薬を飲んだりする軽いものから、骨髄移植などに至る重症のものまで様々なのです。
このようにウイルスが体内に入って感染するのは恐ろしい事ですが、ウエスト症候群でACTH療法を受けていて、RSウイルスに感染した結果、発作が出なくなったという現象も起こっています。
これがどうしてなのかはまだはっきりわかっておらず、免疫異常のスイッチが切り替わると言われていたりします。
このRSウイルスとは、「Respiratory Syncytial 」の略で「呼吸器の合胞体」の意味です。
秋から冬に流行する感染症で、風邪のような症状があります。
大人がかかって乳児にうつると、鼻水や発熱などの症状になる事があるので、うつさないように充分気をつけましょう。
特に免疫不全などをもつ赤ちゃんが、このウイルスに感染すると肺炎などの重症になる可能性が高いので、要注意です。
ウエスト症候群の原因で考えられる事
アメリカで少なく日本で多いのが、このウエスト症候群ですが、
日本人のDNAに何かの原因があるという説も考えられますが、その他に赤ちゃんがお腹にいる時の母体の状況もあると言われています。
アメリカでは妊娠がわかると、厳しく禁煙禁酒を行います。
そしてダイエットは忘れて、赤ちゃんにも充分に栄養が届くような食事を心得ます。
日本では無理なダイエットで、痩せすぎのママが多く、栄養が胎児の脳に届かないというケースも考えられます。
まとめ
日本ではまだまだ喫煙率が多いのが事実です。
ママがタバコを吸わなくても、ご家族の中で吸う人がいれば、どんなに気をつけていても同じ煙を吸ってしまって、結局セカンドハンドスモークに繋がるのです。
もし、ご家族の誰かの妊娠がわかったら、みんなで禁煙する良いきっかけになるかもかもしれませんね。
そして、ウエスト症候群の赤ちゃんを産まないようにする、一つの対策でもあるのです。