赤い封筒と黒い封筒とはどんな意味があるのか?!
最近、東京都の税務課が工夫して作った、カラフルな封筒が注目を浴びていますね。
納税の封筒なので目につくようにと、最初は赤い封筒にしたところ「赤紙みたいで不愉快。」と言われたので、
黒とシルバーの色に変えたら今度は「死を連想して不気味。」と不満を言われたので、
今は3色の明るい色にしているそうです。
納税の大事な封筒なので、ちゃんと目を通してもらいたくて、このような努力をしているとか。
このように日本国民は、封筒の色でさえ敏感に反応しますよね。
だからこそ、間違って赤と黒の封筒を使わないように、それぞれの意味を知っておくべきでしょう。
赤い封筒の意味とは?
赤い封筒で受け取った人の中に「赤紙みたいだ。」と立腹した人がいるようですが、この「赤紙」とは大昔、戦争へ行く召集令状を指していましたが、
今では倒産後などの差し押さえで家具などに貼られている、差し押さえ紙を指すのです。
私が住むアメリカでは、赤い封筒はしょっちゅう使われます。
バレンタインやクリスマス、お祝いのカードやお手紙を送る時は赤い封筒が定番で、私もつい最近、お友達の赤ちゃんが産まれて女の子だったので、真っ赤な封筒でおめでとうカードを送りました。
日本でも風水では、赤い封筒が幸せを運ぶと言われていて、親しい間柄であったり、おめでたい内容のお手紙であれば、大丈夫なようです。
ですが、年齢が高くなるほど、赤い封筒に抵抗がある人が多いのも事実です。
これは先にも言ったように、戦争への召集令状を思わせるからではないかと思われます。
日本のお祝いの席で、ご祝儀を包む封筒は、白地に赤や金などの色が入っていますが、テレビで有名になった台湾では、赤い封筒を使うようですね。
台湾で落ちてる赤い封筒を拾うと、中にお金と死んだ人の髪の毛が入っていて、死者と結婚させられる!
とかいう、怖い噂が広まっているようですが、
実際の台湾民たちは、
「相当な昔の風習で、もうやらないから大丈夫!」
「幽霊に気に入られて、ラッキーだと思うよ。」
「大体落ちてる物で何だかわからないのは、拾わない事だよ。」
なんて、あっさりしたものですから、台湾に行く機会がある方は、ちょっと頭の隅にでも覚えておけば良い感じでしょう。
どちらにしても、日本で赤い封筒を使う場合は、相手との間柄、手紙の内容、おめでたい事や楽しい事なのか、などを考えて使うようにしましょう。
黒い封筒の意味とは?
黒い封筒は、アメリカでも見たことがありません。
実際に、アメリカ人のお友達などに聞いてみたのですが、もし黒い封筒が届いた場合は、
「誰かが亡くなってお葬式のお知らせと思うわ。」
ということでした。
オシャレだろうが何だろうが、お友達とか知り合いとかには、黒い封筒は使わないし、もらいたくもないと言っていましたね。
これは日本でも同じではないでしょうか?
上司や親戚など、お友達にでもお手紙を送る場合は、大人の常識として黒い封筒はタブーです。
ですが、最近アメリカでも日本でも、たまに企業から広告などの入ったダイレクトメールが黒の封筒でくる事があります。
これは黒い封筒が不気味なので、相手の目に付きやすいという人の気持ちを逆手にとったビジネス商法なのです。
一つ目だったのは、新しくオープンしたタトゥーショップの広告が黒い封筒で送られてきて、案外クールだなと感じた事です。
それに、日本の若い子たちの間でも、黒い封筒にラメで宛先を書いたり、キラキラシールなどを貼って出すのが流行っていますね。
なので文房具屋さんにも、黒い封筒や黒っぽい封筒と便箋のセットが揃い出しています。
ですが、黒い縁取りのある封筒は、完璧にNGです。
普段で使うのはやめておきましょうね。
まとめ
他にも赤いインクで宛名書きをするのは、金融関係者からの督促状などが赤で送られてくるので、相手先にとても失礼にあたります。
それに手紙の文を赤で書くと、喧嘩をうったり、絶交の意味を示すので、要注意です。
このように赤や黒の単純な色でも、手紙や封筒になると世界中で色々な風習や反応があるのですね。
どちらにしても、基本的な常識として、黒い封筒は使わないと思っておいた方が良いようです。