心臓バクバク!緊急地震速報の誤報の理由!日本人と外国人の反応比較
お正月早々、心臓が爆発しそうになる緊急地震速報がありましたね。
まだお正月休みの方も、オフィスでお仕事中の方も皆さんパニクった事だと思います。
その理由に、
「富山地方と茨城沖で2つの小規模な地震が同時発生し、これを気象庁が一つの大地震と誤検出した結果の誤報と思われます。」
という地震速報のツイートがありました。
このみんなを恐怖に落としてしまう地震速報の警報音には、意外な裏話しがあるのです。
日本の地震速報警報音が決まったいきさつ
この日本の地震速報警報音「チャラチャラン♪チャラチャラン♪」というのは、スマホから拾った音とかではないのです。
東大の名誉教授である伊福部達さんにNHKが、緊急地震警報の際に使える音の作成を頼みました。
教授は子供の頃にゴジラを観て育ったと言います。
そして教授の中では「恐ろしいゴジラ=地震」というイメージだったのです。
他にも色々な候補曲を入り交ぜて、この警報音ができたのです。
簡単なチャイムのようですが、この音がトラウマになっている人もいるのです。
緊急地震速報の警告音を聞くのが怖い
私の姪っ子は熊本大地震を経験しました。
まだ記憶も新たである2016年4月に起こった震度7の熊本大地震。
私の姪っ子は熊本の大学に通っていたので、アパートで1人暮らしでした。
ですが同じアパートに同大学のお友達が何人かいたので、みんなで集まって必死に助けが来るのを待ったそうです。
地震を知った私の弟(姪っ子の父)がすぐに駆けつけたかったようでしたが、道路も被害を受けていて熊本に到着できない状況でした。
幸い姪っ子やお友達達は皆無事だったわけですが、今でも悪夢をみる事があると言います。
特にこの地震速報警告音を聞くと、胸が締め付けられるようになり息苦しくなると言っています。
完全にトラウマになっているのですね。
まだまだ大学生なんて親からすると子供です。
そんな子供達が恐ろしい大地震を経験し、「もしかしたら死ぬかも。」と何度も余震の時は思ったそうですから、トラウマになるのも無理ありません。
ですからもちろん私の姪っ子だけでなく、他のお友達もみんな口を揃えて「この警報音聞くと、心臓がバクバクする!」と言うわけです。
気象庁による緊急地震速報
気象庁によると、携帯電話などに緊急地震速報が発表されるのは最大震度が5弱以上で、震度4以上が予想される地域に流されるという事になっています。
姪っ子が体験した熊本でも誤報がありました。
大地震があった同じ月の17日、震度2だったにも関わらず速報が流れたのです。
この時は余震がたくさん続いていて、同じ時期に発生した別の地震を一つの大きな地震と誤認したのが原因でした。
気象庁の担当者は、
「速報性を重視して人の目を介さずに通知が出るので、限界もあります。
その事もご理解いただいて、速報が出た時はまず身の安全の確保をして欲しい。」
とおっしゃっていますが、彼が言うのはもっともです。
また今後速報が流れても「また誤報じゃない?」と安心せずに、安全な場所に避難するようにしましょう。
緊急地震速報への海外の反応
アメリカに住む私が初めてこの警報音を聞いた時に思ったのは、これって優しすぎじゃない?という事です。
なんせアメリカの緊急速報警報音は、凄まじいブザー音が続きますから。
この誤報速報があった時はたくさんの外国人も、働いていたわけですよね。
その時の彼らのツイートには色々な意見が表されています。
・日本って恐ろしいほど進んだ国だな。
・素晴らしいシステムだと思う。うちの国チリでも見習ってほしいな。
・電車内でみんなの携帯が鳴り響いた時のみんなの顔は、固まっていたな。
・オフィスのみんなが、パニクっていたよ。
・オフィスでしばらくシーンとなったけど、すぐまたみんなパソコンに向かってたな。
・これって警告音なの?アメリカのうるさいビビーっとは大違い!
・速報の後のNHKのアナウンサー達の対応の仕方が、すごすぎる!
・私トイレにいたんだけど、おしっこちびったわよ!
・ちょうどお休みで家族みんな揃ってたら、全ての携帯が鳴り出してビックリ!怖かったな。
・仕事中、心臓発作起こすとこだったわ。
・こういう備えがあるって素晴らしい。
色々興味深い意見がありますね。
私の夫はカリフォルニア出身なので地震には慣れているはずなのに、日本に来た時に福岡でちょっと大きな地震を経験した時は、やはりビビったと言っています。
熊本大地震で学んだ事
姪っ子やお友達があの大地震を経験してからは、大きく人間として成長したように思います。
お友達みんなでボランティアをして困っている人を助けたり、アーケード街に一日中立って募金を募ったりしていました。
もちろん私からも募金を送って、全部を集めて市長さんに持っていったそうです。
まとめ
このように気象庁から流される緊急地震速報は、もし同時期に別の地震があったら誤報もあり得るという事がわかりました。
ですが今後も速報が流れたら、また誤報と安心せずにまず自分の身を守る行動をとるようにしましょうね。
この速報を経験した外国人たちからは、「素晴らしいシステムだ!」とか「うちの国でも見習って欲しい。」という意見が聞かれました。
それに速報があっても慌てずにしっかりとニュースを進行したNHKのアナウンサーには、脱帽したようです。