貧困家庭経験者だから言える子供の特徴|今から始められる支援とは?
世の中では母子家庭だから、「貧困家庭」だと思っている人が多いようですね。
一般的にはそうかもしれませんが、私の場合は結婚してしまったから貧困家庭に堕ち入りました。
今回は、結婚した後で貧困家庭になった時の私や子供の食生活などや、あなたが今からでも支援できる事などをお伝えしていきます。
貧困家庭は母子家庭だけではない
私は若いうちに結婚してママになりました。
それまでは普通の生活をして幸せに暮らしていたのですが、私が子供に集中して育児をしているうちに、夫がギャンブルにのめり込んでいったのです。
慌てて私も仕事に復帰して収入を得ましたが、ギャンブルの額には追いつきませんでした。
どんどん借金が膨らみ、夫に愛想をつかした私は離婚して子連れで実家に出戻りしました。
実家の父は国家公務員で充分な収入を得ていて、母は大病院の看護婦リタイヤ組でこれまた充分な退職金と年金が入ってきていました。
そのため私はシングルマザーだったのですが、同居する親の収入が多すぎるために、母子家庭手当や学校からの支援を受けることができませんでした。
もちろん私は必死で働きましたが、常に両親からの援助もあったので、結婚していた頃よりずっと満足な生活を私も子供もできるようになったのです。
毎日の基本的な生活に必要な事だけでなく、子供が行きたがった“くもん”や“英会話スクール”も通わせる事が出来ましたし、
中学生の時は2回、カナダとイギリスに留学も出してもらえました。
学校がお休みの時は私は仕事だったので行けませんでしたが、子供はおじいちゃんおばあちゃんと、日本国中の旅行に出かけたものです。
子供の楽しそうな生き生きした笑顔を見ていると、本当に離婚して良かったと思っています。
そんな私や子供も結婚していた時は、本当に貧乏で辛い生活をしたのですよ。
貧困家庭の子供の食事ってどんなの?
結婚していた頃は私がお給料をもらってくると、すぐに夫が奪ってギャンブルに行っていたので、全くお金がありませんでした。
私は両親に心配をかけたくなかったので、夫のギャンブルの事は隠していたのです。
子供の着る服などは私の親がいつもプレゼントしてくれていたので、
それは大丈夫でしたが、困ったのは毎日の食事でした。
私は子供にだけはお腹が減る思いをさせたくなかったので、やりくりして食べさせていました。
幸いご近所に仲良しの農家のおばあさんがいたので、その方が畑で取れたお野菜やお芋、お米などをおすそ分けしてくれていました。
なのでそれを長く持たせるために私は朝と夜は食べずに、仕事中のランチだけを少し持って行くようにしたのです。
なので貧困家庭だった私の場合の食事は、1日1回。そのうち私は、ガリガリに痩せていったのです。
子供に食べさせたい時も、いただいたサツマイモだけしかない夜もありました。
親が貧困生活をしていても、母親は子供には何とか食べさせようと頑張るものです。
貧困家庭の子供の特徴は?
そうやって貧困家庭を経験した私の子供は、とても思いやりのある子に育ちました。
私が朝も夜も食べていない事を知っている子供は、自分の食べ物を残してまで私に食べさせようとする優しい子になったのです。
離婚した後は毎日美味しく食べれる事など、小さな事に感謝できる大人に成長しました。
一つマイナスを言えば、子供が親に心配をかけたくないと思い遠慮して、悩みを言わなくなったりする事です。
なので私はいつも子供に、
「ママとあなたは大親友で、誰が何をしようと何が起ころうと絶対信頼しあえる仲でないといけないの。だから秘密だけは作らないようにしようね。」
と言い聞かせていました。
なので今でも子供と私は、何でも言い合える友達のような存在です。
あなたができる貧困家庭の子供への支援
私が離婚して両親のおかげで生活に余裕が出てからは、他のご近所の子供や自分の子供のお友達などに、目を向ける事ができるようになりました。
例えば私の子供のお友達に貧困家庭の子がいたら、頻繁にその子をうちに呼んで子供と一緒にオヤツを食べさせました。
簡単なオニギリやお菓子などは、持って帰らせていました。
もしかしたら貧困家庭の子にとって、そのオヤツだけがその日の食事かもしれないのですから。
それから子供のお洋服や靴のお下がりや、オモチャのお古などを分け与えていました。
あと子供が中学生になった頃、同級生が貧困家庭で英語が苦手だと聞いたので、
私が休みの日に週一度うちに呼び、私の子供と一緒にアメリカのテレビ番組や映画、洋楽を聴きながら英会話を勉強させていました。
その地域の自治体で色々母子家庭や貧困家庭に援助する機関があるでしょうが、
これらの支援はあなたが今日からすぐできる事です。
私自身が空腹で倒れる思いを何ヶ月も経験してきたので、他人の子供でもお腹が減るような思いを経験させたくありません。
あなたも大げさじゃなく、小さな事から貧困家庭の子供たちへ支援ができると思いますよ。
まとめ
以上、私の経験上で貧困家庭の子供の特徴やあなたが今からできる支援法などをお話ししてきました。
貧困家庭の子供はだらしがないとか、頭が悪いと思われがちですが、そうではない子もたくさんいます。
私の子供は思いやりがあり、小さな事にも感謝できる子に育ちました。
貧困家庭の子供が心豊かな子供になるためには、あなたの小さな支援が大きなパワーを与えるかもしれないのです。