相撲取りは税金免除されるの？それとも税金が給料なの？！
若い人は知らないと思いますが、大昔にいた曙関はハワイからの相撲取りでした。
本当のハワイ人というものは、貧しくてあばら家に住み、魚を釣って毎日それを食べ、公園やビーチにあるシャワーで身体を洗う、というような生活を今でもしています。
そこに日本の相撲協会がハワイで曙を見つけ「ただで毎日たらふく食べられて、お金が儲かるよ。」と、スカウトしたと言います。
もちろんその夢が叶ったわけですが、このお給料ってどこから出ているのでしょうか？
相撲は国技？
という事は相撲取りは公務員？
色々分からない事ばかりなので、調べてみました。
相撲取りの給料は税金からなの？そうじゃなければ税金免除の噂は？
相撲取りは、普通のプロスポーツ選手とは違い、財団法人「日本相撲協会」に所属する職員なのです。
と言っても、公務員ではないので、税金から給料が払われているわけではありません。
相撲取りの給料は非課税だと勘違いしている人が多いようですが、きちんと所得税は払っています。
例えば懸賞金一本6万円で、相撲協会が5千円を受け取って2万5千円は、所得税のためにストックされます。
そして、半分の3万円が力士に渡されます。
その他の収入、給料や本場所手当などからも税金はちゃんと引かれています。
一番オイシイのは、後援者からもらうご祝儀でしょう。
この祝儀も申告しなければなりませんが、本当の額を申告している力士はほとんどいないと思います。
だから昔から「坊主と相撲取りはボロ儲け」という名言があるんですね。
相撲取りの給料はどこから出る？
相撲取りの給料は「日本相撲協会」から出ています。
一般企業の税金負担額が30%のところを、22%と軽減措置を受けて優遇されています。
・力士のお給料
@横綱の年収→3,380万円〜
@大関の年収→2,800万円〜
@関脇/小結の年収→2,030万円〜
@十両の年収→1,240万円〜
@幕下の年収→180万円〜
序の口は給料は払われず、年に６回の手当だけで、一回7万円。
十両以上で初めて、給料が支払われます。
優勝すれば、十両で200万円。
幕内以降は、1000万円。
三段は30万円、序二段は20万円、序の口は10万円。
殊勲賞、敢闘賞、技能賞はそれぞれ200万円となっています。
・相撲取りの一日
相撲取りになるためには、最低限の義務教育を修了した23歳未満の男子で、
身長1メートル73センチ以上、体重75キロ以上でないといけません。
相撲取りになったら、毎朝5時起床。
2時間半から3時間半の稽古が毎日あり、食事も2時間ほどかけて、たくさん食べるそうです。
食べる事も仕事の一環なのですね。
外国人力士がトップに立つのも、日本人はいくら食べても外国人のようにでかくなれないからだという理由が１つあります。
曙関が有名になってどんどんお金を稼いでいる時に、「貧乏で食べるものに困っている母親に、お金を送るために頑張った。」
と、言っていたように、貧乏な国からの外国人には、どんなに厳しい稽古にも頑張れる理由があります。
それに比べ日本人はみんな裕福で、「衣食住がただで働けるよ。」と言われても全く魅力がないのです。
上下関係が厳しい相撲協会に入って、毎日我慢できる若い日本人男子はとても少なくなってきているのです。
日本人がアメリカン・ドリームを追ってアメリカに飛び出すように、貧しい外国人にとってはジャパニーズ・ドリームなのかもしれません。
おそらくスポーツの中でいくら食べても良い、体重制限がないのは相撲くらいだと思いますし、
自分が努力して我慢さえすればお金が入り、母国へ帰ればヒーローなのでしょうから。
まとめ
外国人力士がどんどん強くなっていく中で、将来外国人の親方が出てくる可能性もあるのでしょうか？
そうだとしたら、根本的に相撲が変わってしまいそうですね。
これだけお金が稼げれば、モンゴルなどでは大金持ちでしょうし、今の裕福な日本人の15歳くらいの男の子は、お相撲さんになるより、高学歴でコンピューター関係の仕事についた方が、ずっとクールだと思っているでしょう。
親としてもその方が安心ですよね。
