病気の可能性も?あくびがたくさん出る理由を知り合わせた対応を!?
眠い時などに思わずしてしまうあくび。
私たちが普段する「あくび」は、脳の働きと関係していると言われています。
一方で、眠くもないのにでる「生あくび」には危険な病気が潜んでいることもあります。
「あくび」がでる理由と、「生あくび」がでる危険な病気についてまとめてみました。
【あくびが出る理由】
眠いとき、ちょっと退屈したとき、疲れたとき、私たちは思わずあくびをしてしまいますね。
こういう時、脳の働きは、にぶくなって低下している状態になります。
脳の働きが鈍くなると、あくびをすると言われていますが、詳細なメカニズムについては、まだはっきりと解明されておらず、いくつかの説があります。
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あくびをすることで、アゴや体幹の筋肉など、通常使わない筋肉が引き伸ばされ、この刺激が脳に伝わり、鈍くなっている脳の活動を活性化する。
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あくびで息をすいこむことによって、新しい酸素をたくさん血液の中に送り込み、脳を活性化させる。
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精神的な緊張にさらされたときに出るあくびには、緊張を緩めて脳の働きを高めようとする働きがある。
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体のなかでもエネルギー消費が多く熱をたくさん排出する脳が、過熱して働きが低下しそうになると、あくびによって冷たい血液を脳に送り込んで冷やす働きをする。
このように、眠い時や疲れた時、また緊張したときなどに、あくびをすることで、一時的に鈍くなった脳や体を再び活性化する働きがあるといえそうです。
【ひどいときは病院へ】
とくに眠気もないのに、あくびが止まらない・・・という場合は、危険な場合もあります。
眠くないのにでるあくびを「生あくび」と言います。
生あくびは、脳の病気や低血圧・低血糖などのサインです。
生あくびを放置すると大事に至る場合もありますので、病院で診察を受けるようにしましょう。
<生あくびが止まらないときは脳梗塞の可能性も>
下記の症状が当てはまる人は、脳梗塞や脳出血の可能性があります。
病院の脳外科を受診することをおすすめします。
・眠く無いのに、生あくびがたくさん出る
・吐き気
・激しい頭痛
・めまい
・体の片側だけがしびれる
・言葉が上手く話せない
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの脳の病気や心筋梗塞などの心臓の病気、また胃潰瘍などからの大出血があると、脳の血流量が減ってしまいます。
酸素自体は、血液によって運ばれるので、血流量が減ってしまうと脳が酸欠状態になってしまいます。
脳は大量の酸素を消費するので、酸素不足を補おうとして、大きく息を吸い「生あくび」が起こります。
意識のレベルが下がって「生あくび」をしている人を見たら、脳や心臓などに異変が起きている可能性がありますのですぐに救急車を呼びましょう。
【まとめ】
眠い時や疲れているとき、緊張しているときにでる「あくび」は、一時的に鈍ってしまった脳の活動を活性化する効果があるようです。
しかし、眠くもないのに出続ける「生あくび」の場合は、注意が必要です。
怖い病気が潜んでいる可能性もありますので思い当たる方は、病院での早目の受診をおすすめします。