最近良く聞くガリガリな痩せすぎモデルの禁止とは!?
2015年にフランス国民議会で、BMI値が18以下のモデルをファッションショーで使うのを禁止するという規定が定められました。
フランスでは若い女性がモデルに憧れる一心で無理なダイエットにはまり、約4万人が拒食症と診断されているとか。
実際にフランスのモデルが拒食症で亡くなるという悲劇が起こったので、このような状況から若い女性たちを救うための、新しい決まりなのです。
でもこれってフランスだけなのでしょうか?
痩せすぎモデルの問題とは?
日本人は何故だか大昔から、痩せていると綺麗、太っているとだらしないというイメージが強いですよね。
それが日本の文化と言っても良いでしょう。
実際太った子供はイジメを受けますし、大人でも最初痩せていてあとで太ったら、お友達や家族からも
「どうしたの?痩せなきゃ!」
と何か犯罪でも犯したかのように言われます。
なのでフランスのような状況が、日本にも起こっているのが現実です。
BMIとは肥満の目安を示す「ボディ マス インデックス」と言われるもので、性別や年齢によって数値が変わります。
BMI Calculator
標準体型は、18.5〜25と言われ、日本人の平均は22と言われています。
この値が18以下だとフランスでは、モデルとして働けないのです。
ですが日本のモデルのほとんどのBMI値が何と、15から15以下。
ガリガリです。
モデルたちも自分の周りがガリガリばかりだと、自分ももっと痩せなきゃと焦ってしまい、どんどん痩せていって拒食症に至るのです。
拒食症になる前に、無理なダイエットをして必要な栄養素が身体に入ってこないと、病気になるだけでなく、骨や関節を守る筋肉が無くなるため、骨折しやすくなります。
それだけでなく身体中の脂肪が減ってしまい、皮膚がカサカサして髪も抜けてくるのです。
そして脳細胞にも栄養が行き届かないため、しょっちゅうたちくらみを起こしたり、記憶を失ったりして、しまいには脳障害に発展してしまいます。
痩せすぎモデルの問題!?海外では?
アメリカでもやっとここ数年、「プラスサイズ モデル」と言われるふくよかなモデルが、ポピュラーになりました。
実際にプラスサイズモデルを使ったコマーシャルを放映する洋服ブランドの会社の売り上げが、倍以上になったという結果も出ています。
華やかなファッションショーを見ても、痩せすぎのモデルたちが着ているものを、自分が着れるはずかない、と思うからです。
このプラスサイズモデルたちは、アメリカでの標準サイズのモデルたちで、コマーシャルで見てもファッションショーで見ていても共感が持て、
「これなら私も着れるわ!モデルと同じ服がやっと着れる!」
と嬉しくなる女心を上手につかんだ、ビジネス戦略と言えるでしょう。
今までアメリカでも痩せすぎたモデルが目立っていて、そのモデルを見て若い育ち盛りの女の子達が、痩せなきゃいけないと思い、無理なダイエットにはまってしまうケースが多くありました。
それに学校などで少しでも太っていると、まるで人間じゃないようなイジメ扱いを受けていたそうです。
大人社会でも太っているからという理由で、仕事につけなかったり、離婚したというケースもあるくらいです。
ダイエットに成功したらみんなから英雄のように誉めたたえられ、リバウンドしたら生きている価値がないようにめちゃくち言われるありさま。
こんな社会に嫌気がさして「もううんざりだ!」とたくさんの女性たちが立ち上がったのです。
痩せる事が美しいのではなく、毎日健康に気をつけ、適度なエクササイズを続ける事こそが正しいんだとアメリカ社会にも、訴えているのです。
まとめ
自撮りが流行ってインターネット上に自分の写真を載せる機会が多くなった現在、特にそれが女性だったらその容姿に対して、色々な意見をネットで攻撃する人が増えています。
そのような事を無くし、人間の本当の美しさは体重やウエストのサイズではなく、心の大きさにあるのだと伝えているのです。