普段の生活にも思わね落とし穴!?老人の入浴時におけるリスクとは?
ガス会社のアンケート調査で、毎日入浴してお風呂に浸かるという人は、全体の半数近くにのぼったにもかかわらず、浴室や脱衣所にヒーターは持たないと答えた人が、全体のなんと60%にも達した事がわかりました。
日本では家庭のお風呂で溺死するケースが、年間5,000人とも言われます。
この数を減らすために私たちは、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
入浴時の事故が多いのは「老人」
お風呂での溺死以外も含めて入浴に関係する事が原因で事故死になったケースでは、年間19,000人と言われ、老人がダントツです。
それも寒い季節、冬に圧倒的に多い事がわかっています。
老人の入浴時におけるリスクとは?
まず脱衣所で全裸になるので、寒さを感じます。
そのときに身体は、寒さからの刺激を強く受けます。
その後お風呂に浸かるので、水圧を身体が受けて血管が拡張し、体温が上がります。
身体を洗うために浴槽の外にでると、水圧がなくなるので血管が収縮して体温が下がります。
また湯船に浸かるので、お風呂に入ったり出たりするのを繰り返すことになります。
このように血圧が上がったり下がったり急激な変化をするので、入浴という動作は知らず知らずに私たちの身体にストレスを与えているのです。
そのため血圧の変動が激しい入浴の結果、特にお年寄りには脳卒中が起こりやすくなるのです。
老人の入浴時のリスク対策は?
このような脳卒中を防ぐには、以下のような対策があります。
脱衣所を温めておく
アメリカでお風呂でのお年寄りの事故が少ないのは、セントラルヒーティングと言う、家全体を暖めるシステムがほとんどだからです。
なので夜中にトイレに行こうと、お風呂に入ろうといつも暖かいわけです。
なので日本のヒーターのシステムでも、やはり裸になる脱衣所を暖めておく必要があります。
お風呂を沸かしてから30分くらい、お風呂の蓋を開けて脱衣所のドアも開けて、脱衣所に暖かい熱気がこもるようにしても、随分違います。
小さいヒーターを設置する事が一番おすすめですが、狭い脱衣所にガスヒーターは向きません。
ガスがこもる事があって、かえって危険だからです。
前もって水分補給
お風呂に入る30分前くらいに、コップ1杯の水を補給しておきましょう。
入浴中は思ったよりも汗をかくので、血液から水分が出て行って脱水症状になり、血液ドロドロ状態になってしまいます。
この時にお酒類やコーヒーを飲まないように、気をつけて下さいね。
アルコールはかえって脱水を促進させますし、コーヒーのカフェインは血圧を必要以上に上昇されてしまいます。
実際、私がいつものようにお風呂に入る前に、コーヒーを飲んで入った事がありました。
お風呂に浸かっている時は気づかなかったのですが、湯船から上がって脱衣所に移動し、身体を拭いている時に、血圧が急激に下がり、倒れてしまった事があります。
フロアがタイルなので、よく頭を打たなかったなと不思議でしたが、本当に恐ろしい思いをしました。
夫が持ってきてくれた水を少しずつ飲みながら、床に安静にしていたら、体調が戻ったので良かったですが、全裸でもあったのでこれが温泉場とかだったら、恥ずかしい思いをしたでしょうね。
ま〜恥ずかしいくらいは、死んでしまうよりはずっとましな事ですが、このような体験をしたおかげで、二度と同じような間違いをしないと学びました。
エコヒーターでオススメのオイルヒーター!
※クリックで楽天市場に飛びます
最近注目を浴びているエコなオイルヒーターのご紹介です。
ヒーター内のオイルを電気で温めて、温まったオイルが循環してパネルを温めます。
そして、温まったパネルが放熱して、部屋全体が優しく暖まるというシステムです。
オイルヒーターは灯油などの燃料を燃やして、暖めるのではなく、温風も出ないので空気を汚したり、乾燥する事がないエコヒーターです。
このようなヒーターを脱衣所に置いて、前もってお部屋を暖めてから入浴することをおすすめします。
まとめ
私の父は血圧が高いのですが、冬の寒い日の夜にお風呂に入って、具合が悪くなったことがあります。
その後は、脱衣所にこのようなヒーターを置いています。
父はお風呂から上がった後は、すぐに厚めのバスローブを着て、暖かいリビングルームに移動し、ゆっくり座ってから、身体を拭くようにしているようです。
このように自分で予防できる事があるので、特に寒い冬の入浴時は、気をつけて下さいね。