秋の季節の花「菊」季語から食用効果まで!驚きの「菊」色々まとめ
季語(きご)とは、連歌や俳句に用いられる季節の言葉を指します。
菊の季語は「秋」でまさに今、菊の祭典が日本国中で開かれていますね。
菊は中国から渡来したと言われていますが、日本の代表的な花です。
そう言えばたまにですが、アメリカでも菊の花びらをお料理に使う事もあります。
こんな風に菊は日本の生活に馴染んできた花なのです。
今回は、この世界に誇る日本の菊についてと、その他にも秋の顔として知られている花たちをみていきたいと思います。
驚きの事実!?「菊」まとめ
庶民の菊へ
中国から入ってきた菊は、品質改良を繰り返されながら、日本独特の菊の姿になってきました。
江戸時代の日本に園芸ブームが到来して、庶民の生活にも密着していったようです。
江戸幕府が9月9日を「重陽の節句」と定め、お酒に菊の花びらを散らして、長寿の祝いを行なったことから、大人気になったのです。
今はお墓やお葬式で使う菊のイメージが大きいですが、江戸時代はお祝いのためにも使われていたのですね。
食用菊
そのような菊の苦味を減らし、香りも少なくする改良をして食用化したのも江戸時代です。
時々お刺身に小さな菊が飾られて出てきますよね。
あれはタンポポではなく、小菊と呼ばれる食用菊の一種なのです。
なので飾りだけではなくて、食べられるのですよ。
栄養素は?
古くから漢方薬としても使われていた菊には、たくさんのビタミン類が含まれています。
特に目への好作用があり、疲れ目に高い効果があります。
解毒作用のある「グルタチオン」に作用するため、鎮痛や解熱効果もあるとか。
天皇家の紋章
そう言えば天皇家の紋章は菊だし、色々なところに菊の紋章が使われていて、日本を象徴していますね。
これは、平安時代の天皇の大の菊好きが代々受け継がれ、今でも皇室の紋章として使われているのです。
菊人形
菊人形も有名ですね。
これも江戸時代から始まったそうで、胴体を菊の花や葉っぱで飾りつけ、頭と手足は人形という芸術作品です。
知ってた?「菊」意外の秋のお花
菊のほかにも秋に人気のある花たちを集めてみました。
ケイトウ
ケイトウが「鶏頭」と書くとは知りませんでした。
そう言われれば、お花の形が、鶏のトサカに似ていますね。
ナデシコ
可憐な花を咲かせるナデシコは、観賞用に栽培され、耐寒性もあるので地域によっては、年間を通して楽しめます。
コスモス
秋と言えばコスモスですが、最近では夏から咲き出す早咲き種が多いとか。
白やピンク、オレンジなどのコスモス畑は、そこらへんの土手でみられるように、とても強い性質を持っています。
キンモクセイ
このキンモクセイの木は私の実家に毎年咲いては、とても良い香りを放ってくれています。
「千里先まで届く」このキンモクセイの香りで、秋を感じたものです。
パンジー
私の母が決まって秋になると買っていたのが、このパンジーの鉢植えです。
とても丈夫な花で、植え替えしても次々に咲いていた記憶があります。
今は変わった花の形や色がたくさん出ています。
プロムラ.ポリアンサ
小ぶりでビビッドなカラーの可愛いこのお花は、ヨーロッパが原産です。
夏に種をまいて、秋から春に可愛い花を楽しむ事が出来ます。
ダイモンジソウ
この花も秋になるとあちこちで見られますね。
花の形が大文字に見える事から、ダイモンジソウと呼ばれるようになりました。
白く美しいこの花の清楚さが魅力です。
ポットマム
うちでは毎年このポットマムを秋になると、買ってきて玄関に飾ります。
秋のハロウィンの時期に店頭にずらりと並びますね。
ポットマムとは、鉢植えになった秋菊を指します。
バラ
花の中のクイーンでもあるバラに、秋バラと呼ばれる種類があります。
つるバラやミニバラなど、品種や色、香りなども様々ですが、うちの近所ではつるバラが、たくさんみられて甘い香りも楽しませてくれています。
まとめ
日本の秋と言えば「菊」という感じですが、そのほかにも色々な花が日本にはあって、皆さんの目を楽しませてくれていますね。
コスモスは、何の手入れなしでも毎年見事に咲いてくれます。
日本は花と密着した生活を昔からしていて、様々な花を家紋にしています。
このように桜から菊まで、日本人の生活は花とは切っても切れない繋がりがあるのです。